ペットロスという言葉どおり、我が家も経験いたしました。
どの仔が来てもお迎え時に話掛ける言葉、「長生きしようね。これから20年以上一緒に暮らすんだよ。守るからね、よろしくね」約束ができなかったことに当時は苦しんでいました。
朱葦の身体の異変
我が家に来た時から大なり小なりと飛ぶと必ず「ハアハア」と口を開けて息をするのですが、茶芽が羽根を切っていた為に飛ぶ行動の後の息遣いが分からず無知な自分たちは兆候が激しくなるまで気づけませんでした。
そのことがいつまでも悔やまれ、また他の仔たちの身体の不調を見逃さないという気持ちにつながっています。
我が家に来て1週間ちょっとだと思いますが、朱葦は飛でいる途中で何か痛がるように羽根をバタバタして落ちました。
その夜「ヒュッヒュッ」という呼吸音を出すようになりました。正確な死因は不明ですが症状から、先天的な甲状腺の異常だと見解を頂いています。
お医者さんには連日通い、注射治療も行いましたが体調を回復することはできませんでした。
今現在はなるべく注射は使わない方針で進めていただいてますが、それでも当時かかった病院は最善の策を尽くしてくれたと思い感謝しております。
注射を否定しているのではありません。その病状によって必要な場合や症状が悪化し使用せざるを得ない場合もあると思っています。
亡くなった日のことは鮮明に覚えています。
亡くなる前日の通院後、茶芽と遊んだり、元気になったように見え、僕たちは「ヒュッヒュッ」音もなくなり回復してきたと思いました。
翌日の明け方、茶芽と朱葦が何かおしゃべりしているのを妻と寝床で聞きました。連日寝付けなかった僕たちは2羽の会話で元気になっているのだと安堵して寝てしまった。
半分夢の中で、ドスンという音を聞いたのですが、それは朱葦が落ちた音で、自分たちが起きた時には冷たくなっていました。
いいようのない悲しさを忘れません。
今も夜中から明け方までの間に、チビ達がおしゃべりしやケージで物音が聞こえると起きて確認をするようになりました。
喪失の悲しさに向き合えないときもあるけれど、心が大丈夫そうなときに少しドアをあけて悲しさを覗きます。
そうやって大丈夫な時間が増えていくんだと思います。
朱葦が教えてくれたことは、
ネガティブな意味ではなく、一瞬一瞬がかけがえのないときだということです。
そんなことを教えてくれた朱葦は今でも自慢の仔です。
お読みいただきましてありがとうございました。
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